仮性包茎、カントン包茎を手術する、知っておきたいポイントおまとめ

仮性包茎の定義は、実はけっこうあいまいなのですが、もう一度確認しておくと、

 

・通常時(勃起していない時)には、亀頭は包皮で覆われている。だけども勃起時には亀頭まで露出する。そうはならなくても、包皮は手でむくことができる。包皮と亀頭が癒着していない

 

、です。

 

ただ、その包皮のかぶり方は様々です。「勃起した時には完全に亀頭が露出する」もあれば、「勃起しても亀頭の先端まで皮を被ったまま」といった場合もあります。

 

手術が必要かどうかは、個々の状態次第です。また、機能や衛生面に問題がなくても、「男性のシンボルが、皮を被ったままでは恥ずかしい」といったように、気分の問題で手術を考える人もいるでしょう。

 

それぞれのペニスの状態に応じて、また、目的に応じて手術の種類を選ぶ必要があります。

 

また、忘れてはいけないのは、手術にはリスクもある点です。

 

1.仮性包茎の場合の手術する・しないの判断基準

 

・機能面・衛生面

 

一般的には、「仮性包茎の場合、機能面からは手術の必要はない」とされます。

 

この機能面とは、ずばりセックスのことです。特に勃起時に亀頭が完全に露出する場合は、いっそう「手術しなくていい」とされます。

 

また、衛生面では「亀頭と包皮の間に恥垢などの汚れがたまる」「その汚れが臭う」というのが問題視されることがあります。

 

これも手で亀頭を完全にむくことができるのならば、おふろに入った時にでも手で洗えばいいことです。

 

ただ、仮性包茎にもいろいろなタイプがありますし、程度も様々です。

 

「勃起しても、亀頭のほとんどが隠れたまま」ということもあれば、「ほぼ仮性包茎だけども、一部に癒着がある」「亀頭が露出はするが、普段外に出ていない分敏感すぎてセックスができない」などの場合は、手術を検討してみてもいいでしょう。

 

・危険性

 

別のもののように説明されることも多いのですが、カントン包茎も仮性包茎の一種です。

 

亀頭と包皮の癒着はなく、勃起した時には亀頭の一部や全部が出てきます。

 

一般的な仮性包茎との違いは、包皮の先端の開いている部分、包皮口です。亀頭や陰茎体(ペニスの竿の部分)の部分を締め付けるほど狭くなっています。

 

勃起時に痛みが走るぐらいならば、まだいい方です。血液やリンパ液が流れなくなり、最悪はペニスが壊死することもあります。

 

「ちょっと窮屈かも」程度でもない限り、即座に手術でいいでしょう。

 

・見た目

 

機能面・衛生面に問題がなく、カントン包茎でもなくても、「男性としてのコンプレックスを解消したい」といったことから、手術を考える人もいるでしょう。

 

自分自身では気にしていなかったのが、付き合っている女性にバカにされたのがトラウマになったりもします。

 

ほかの理由の場合で手術する同様なのですが、この目的の場合は特に、「どんな種類の手術を受けるか」「どの泌尿器科・クリニックを選ぶか。医師のスキルは十分か」も大事になってきます。

 

それ次第で、「傷口が目立つ」「つなぎあわせた皮の部分で色がくっきり違ってしまう」など、包茎自体は解消しても、別の問題を抱えてしまうことがあります。

 

2.手術の種類

 

2-1.切る場合の手術の種類

 

どの位置で切り取るか、どの形で切り取るかで種類が分かれます。

 

また、どの種類であっても、切り取るときにレーザーメスを使う場合と、昔からある刃物メスを使う場合があります。

 

レーザーメスには「切るのと同時に止血ができる」というメリットがあります。その一方、「傷口が目立つ」というデメリットがあります。

 

一方、刃物のメスは、「それを使う執刀医のスキル次第で仕上がりが大きく変わってしまう」という不安定さはありますが、包茎の手術ということを考えると、こちらがおすすめです。なんといっても、傷口が目立ちません。

 

もちろん、腕のいい執刀医を選ぶことが欠かせない条件です。

 

主な手術は次のとおりです。

 

(1)環状切除術

 

陰茎体の途中をぐるりと帯状に切り取り、残った部分の上下をつなぎ合わせます。少し前までは、もっとも一般的な方法でした。

 

包皮小帯(亀頭の下にある、いわゆる裏スジ)を傷つけることがありません。この包皮小帯は、セックスの時に最も性感が得られる部分です。これは大きなメリットです。

 

ただし、つなぎあわせた上下の部分で色が変わってしまう、いわゆる「ツートンカラー」になってしまう場合があります。

 

どのくらい目立ってしまうものになるかは、陰茎体の元々の色が、先端側と根元側でどのくらい違うか次第です。

 

(2)亀頭直下埋没法

 

環状切除術を追い越すぐらいに、人気が高まってきている方法です。

 

包皮の最も先端側を切り取り、亀頭のカリ部分のすぐそばにつなぐ方法です。特に包皮の内側にある粘膜状の部分、「包皮内板」を切り取ります。

 

縫合跡はカリ部分の膨らみの陰にかくれます。また、ツートンカラーになることもありません

 

ただし、「包皮小帯の直近を切るので、性感が失われてしまう危険性もある」「縫合が難しく、執刀医の腕によって仕上がりが左右される」といったデメリットもあります。

 

(3)亀頭下環状切開術

 

最も先端部分の包皮を帯状に切り取ります。縫い合わせる場所はやはり、亀頭のカリ部分に隠れるような場所です。

 

環状切除術と亀頭直下埋没法を合わせたような方式と考えればいいでしょう。

 

(4)根部環状切除術

 

亀頭下環状切開術とは反対に、陰茎体の根元側の包皮を帯状に切り取ります。

 

縫い合わせ部分は陰毛の陰に入り、目立たなくなります。また、包皮小帯には全く影響しませんので、性感の問題もありません。

 

ただし、カントン包茎など、包皮口付近に問題のある人には解決方法にはなりません。比較的軽い包茎の場合限定と考えた方がいいでしょう。

 

(5)背面切開法

 

真性包茎やカントン包茎を、仮性包茎に変える方法です。

 

自分では一般的な仮性包茎と思っていても、医師の診断では真性包茎・カントン包茎ということもありますので、頭には入れておきましょう。

 

ふたつやり方があります。

 

・先端部分を開く

 

主に真性包茎の場合の手術方法です。

 

包皮の先端で、背面(包皮小体の反対側)を開き、左右の皮を束ねる形で縫い付けます。癒着があれば、それもはがします。

 

ちょうどカーテンを上は閉じたまま、下だけまとめて開いたような形を思い浮かべればいいでしょう。

 

・陰茎体の途中を開く

 

主にカントン包茎の場合の手術方法です。

 

亀頭などを締め付ける原因になっている部分の包皮で、背面側を縦に切り開きます。

 

その切り口を横に引っ張ると、切り口はひし形になります。さらに引っ張ると横一文字になります。この状態で縫い付けます。

 

これで包皮口の幅が広がることになります。

 

(6)クランプ式(クランプ法)

 

亀頭や陰茎体のサイズに合ったクランプ(金属などでできたカップ状のツール)とリングを使う方法です。

 

まず、包皮を下げで亀頭を露出させ、すっぽりとクランプをかぶせます。今度はそのクランプを包むように、包皮を戻します。ここにリングをはめ、そのラインに沿ってメスを入れて、切り取ります。

 

上の皮も下の皮もメスが入りますので、リングから先の包皮が帯状に外れます。最後に残った皮を縫い合わせます。

 

陰茎体の途中の包皮を帯状に切り取ることになりますので、実際には環状切除術の一種と考えていいでしょう。

 

2-2.切らない包茎手術

 

手術はどんなものでも不安なものです。それも、急所にメスを入れる包茎手術ともなると一大決心が必要でしょう。

 

仮性包茎の中でも特に症状の軽い場合限定ですが、メスを使わずに解決する治療方法があります。

 

もっとも、手軽なものでは、医療用の輪ゴムを使い、包皮を根元側に引っ張ります。「この状態を続ければ、包皮に癖がついて、亀頭も出やすくなる」というわけです。

 

もう少ししっかりとやるのならば、輪ゴムではなく、医療用接着剤でくっつけたり、美容整形用の糸で縫い合わせて、引っ張った状態を維持します。

 

これらの方法はまとめて、「切らない包茎手術」「ノン切開法」などと呼ばれます。

 

2-3.包茎手術のデザインとは

 

包茎手術の結果を満足できるものにするための大事な要素として、事前の「デザイン」があります。

 

「患者の希望を採り入れ、ペニスの状態を見て、『どういった状態に持っていく』か」のプランのことをいいます。

 

どんな方向に、どんな形でメスを入れ、どのくらい包皮を残すか。手術後のペニスはどういった色・形になっているか。通常時の姿はこうなり、勃起時にはこう変化する……といったことを見据えて手術する必要があるのです。

 

メスさばき・縫合など、どんなに手先のスキルはあっても、このデザイン力がないと、包茎手術の優秀な執刀医とはいえません。

 

2-4.包茎手術のリスク

 

包茎手術による主なリスクは以下のとおりです。事前に十分に病院・クリニックの評判をチェックして、こういったトラブルのないところを選ぶ必要があります。

 

・傷口が目立つ=レーザーメスを使った場合、その熱で同時に止血ができます。ですが、その部分は熱による変性を受けます。できれば刃物メスのほうがいいです。ただし、腕の悪い執刀医の場合、刃物メスも使いこなせず、縫合跡もすっきりとはいかないことがあります。

 

・ツートンカラー=主に環状切除術の場合に起きます。つなぎあわせた包皮が先端側と根元側でくっきりと色が変わってしまうことをいいます。「どのくらいそうなるか」は元々のペニスの色のつき具合にもよります。

 

・ペリカン変形(ペリカン腫大)=縫合した部分がまるで、ペリカンのくちばしやのどのようになることから名前がついています。つなぎあわせた上下の包皮の直径が違う、縫合が下手などの理由で、血液やリンパ液が十分に流れないのが原因です。その部分にリンパ液がたまって、膨らんでしまうのです。

 

・切り取りすぎる・切り取り足りない=残す包皮の長さに失敗することがあります。切り取りすぎて、残った部分が短くなりすぎると、勃起した時にペニスがつっぱります。痛みが走り、下手をするとセックスどころでなくなります。また、切り取る量が少なすぎると、勃起しても亀頭が十分に出ないことになります。

 

・性感が悪くなる=どんな手術方法でも、包皮小帯(裏筋)はできるだけ残すのが基本です。セックスの時の挿入による摩擦で、もっとも快感を得られる部分だからです。これが傷つけられる・一部が切り取られる・全部切り取られるといったことがあります。また、亀頭直下埋没法などで包皮内板がなっくなった結果、「快感が弱くなった」と感じる人もいるようです。

 

3.どこで手術するか

 

3-1.クリニックか泌尿器科か

 

包茎手術ができるのは、泌尿器科と包茎専門クリニックです。

 

泌尿器科は病気やケガを治すところです。クリニックの方は、女性の場合の美容外科・美容皮膚科と同様に、美容目的の医療サービスをするところと考えればいいでしょう。

 

一般的には「専門なだけに執刀医も手術の数をこなして、腕がいい。ツートンカラーにならないようになど、見た目までしっかりと考えてくれる」ということで、包茎専門クリニックを勧める声が多いです。

 

ただし、あくまで「全体的には……」という話です。また、同じ泌尿器科内・クリニック内でも、執刀医による違いが大きいです。

 

そこまで頭に入れて、評判を確かめ、選ぶ必要があります。

 

3-2.健康保険の適用について

 

クリニックよりも泌尿器科を選ぶ理由としてあげられることが多いのが、「健康保険が利き、安く手術が受けられる」です。

 

ただし、これは「真性包茎を仮性包茎にするための治療・手術」「カントン包茎を解消するための治療・手術」に限られます。

 

仮性包茎を真性包茎にする場合は、健康保険の適用外になります。

 

といっても、泌尿器科で扱ってもらえないわけではなく、クリニックと同じ自由診療(診察費・手術費などを医療機関側で決められる)になるだけです。

 

ただし、個々の症例にもよりますし、自分では一般的な包茎と思っていても、医師の目からは真性包茎やカントン包茎の場合もあります。

 

手術代が安いことが最優先の人は、診察を受けて医師の判断を聞いてから決めた方が間違いがないです。

 

関連ページ

切らない包茎手術って安いけどどう?メリットデメリットおまとめ。
包茎手術の体験談を参考にする
包茎手術を失敗しないコツは?
亀頭直下法はどんな手術?
クランプ法とは
包茎手術は女性はどう思っている?
陰茎根部縫合手術について
包茎手術後どれくらいでセックスできますか?性交渉はできない?
包茎手術をすると傷跡は残る?見た目は変わるの?
包皮輪狭窄を治す環状切除術
包茎手術のリスクは?ペリカン変形って?
縦切開横一文字縫合手術とは
包茎手術の種類
背面切開術について
包茎手術をすると感度が落ちる?性感帯に変化がある?
包茎手術の後、通院期間はどれくらい?仕事への影響は?
包茎手術後のシャワー、オナニー、勃起したらどうなるの?
亀頭を皮膚化させるには
包茎手術の麻酔
包茎とは?包茎 種類おまとめ
包茎手術後はどうなる?手術を成功せる基礎知識
包茎手術は保険適用が可能なの?主な医療機関の費用について
高齢者のための包茎手術とは?その目的と特長について
包茎が治る喜びにはどんな内容がある?
包茎クリニックの先生とスタッフはどんな人?
包茎は自力で治るものなのか?
手術後のクリニックのアフターフォローについて
包茎手術後に良くある症状とは?
包茎手術した後の主な経過・流れや日常生活について